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阿修羅、九州国立博物館へ来る

金曜日, 9月 18th, 2009

7月14日から9月27日まで阿修羅像が福岡の地に来ている。

1300年も前の阿修羅を含む八部衆や十大弟子たちが、わざわざ遥々私の住む福岡に来て下さっているのに(思わず敬語を使っちゃうほど人生の先輩ですもんね)行かないのは失礼な気がしててようやく行ってきました。

阿修羅像たちが私に教えてくれたことは『待つ』という辛抱、かも。

なるべく待ち時間が少ないように開館時間丁度に着くよう出向いたのですが、すでに人、人、人。太宰府天満宮から続く“虹のトンネル”に皆さん吸い込まれ、散り散りだった人々が一本の列になり・・・

トンネル内の歩くエスカレーターからその列が動かなくなり「ここから並ぶんだ」とがっくり。(九博へ行ったことがない方は→こちらをどうぞ)トンネルを抜けて外に出ると、次に続くは折り返し折り返しに張られている誘導のロープ。

そのロープが作る建物入り口までの道程、約1時間(普段はトンネル抜けて入り口まで3分位)をi-podと本で乗り切り、やっと建物に一番近い列に辿り着き「漸くここまでがんばった!」とお供のi-podたちをバッグに仕舞い込み余裕を持って並んでいると、窓越し見える建物内部に・・・・?

「また並んでる。。。」ホントにビビりました、なんじゃ〜〜〜!!!って。

ガマン大会出場!って気分で建物の中の誘導ロープへ自ら入り、“並ぶ”ことを決心。この時点で阿修羅に会うのが目的なのか、並ぶことが目的なのかよくわからなくなっていたな〜。

やっとやっとやーっと少しずつ進むこと40分。会場へ到着!!

待ち過ぎたからか、入場してすぐそこに阿修羅がいるという展示は素晴らしいと思いましたね。みなさんもそう思ったんではないでしょうか〜。そして展示品の少なさ。長蛇の列を想定しての展示数だったらお見事。

阿修羅も然りですが、現在私たちが見るのは色が剥げた像たち。木肌にうっすらと模様が残る像を見て、何世紀もの時を経てきた姿に「寛容さ」などを感じますが、出来上がった当初は原色の赤や緑や黄色や青で塗装されたけばけばしい姿。そんなド派手な像を見て当時の人は寛大さとか感じたのかな?私だったら活力をもらう為に拝みに行きそう。当時の人々は何を感じていたのだろう。

時代とともに像に対しての人々の想いって違うんじゃないかな〜と思うと、何世紀もまたに掛けている阿修羅さんたちにその時代時代の話しを聞いてみたくなったりしました。

展示会場での滞在時間は1時間。並んだ甲斐は充分ありました。

天満宮でお参りをして、『藤丸』という和菓子屋さんで栗きんとんと福岡土産を買って太宰府を後に。飲まず食わずで朝から5時間、『藤丸』さんで頂いた“御門の華”というお干菓子と冷たいお煎茶がとってもカラダに沁みた〜。

駅に着くと、まだまだどんどん阿修羅さん達に会いに、人々が電車から駆け出てきていました。